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松前城

松前城

松前城の基本情報

名所松前城
別名:福山城
文化財史跡
区分
国の指定史跡
住所〒049-1511
北海道松前郡松前町松城144
☎0139-42-2216(松前城資料館)
築城1606年(慶弔11年)
築主松前崇広
入場料大人360円
小中学生240円
スタンプ
設置場所
松前城資料館


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松前城の歴史

北海道内で唯一の日本式城郭の平山城であり、別名を福山城とも呼ばれています。

築城の際には別の場所に築城した方が良いとの計画もあったようですが、城下の商人が経済的に苦しくなってしまうことや築城の予算が少なかったことなどから、当時松前氏が構えていた居館・福山館を拡張する形で築城されることになりました。

1854年に改築が行われ、天守が3重になり、軍艦からの砲撃に備えて砲台を設け、城壁の中に鉄板を仕込むなどの工夫がなされました。

しかし、松前城は1868年11月、元新撰組の土方歳三率いる旧幕府軍に攻め込まれ、防戦に徹したものの、わずか数時間で落城してしまいました。

この時、土方が率いていた軍勢はおよそ700名ほどであったといいます。

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松前城の観光ポイント

切妻造の本丸御門と本丸表御殿玄関は松前城が築城された当時のものが現存しており、歴史の重みを感じさせてくれます。

松前城近くにある阿吽寺の山門は元々松前城の堀上門でしたが、戊辰戦争の折に阿吽寺はそのほとんどが消失してしまっていたために移設され、現在では当時の面影を残す貴重なものです。

その他の建物は昭和16年に国宝として指定されていましたが、昭和24年の役場火災によって焼失してしまいました。

現在の天守は鉄筋コンクリートを使用して再建されたものですが外観はできる限り消失前の姿を再現しており、内部は資料館として利用されています。

また、再建された天守の下にある石垣は一つ一つが六角形になるように加工されて、隙間なく積まれています。このような積み方を亀甲積といいます。

その石垣には今でも旧幕府軍に攻め込まれた時の砲弾跡があり、戊辰戦争で受けた傷あとが残されています。

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