中津城
中津城の基本情報
名所 | 中津城 別名:中津川城・扇城・小犬丸城・丸山城 |
文化財史跡 区分 | ー |
住所 | 〒871-0050 大分県中津市二ノ丁本丸 ☎0979-22-3651 |
築城 | 1588年 |
築主 | 黒田孝高 |
入場料 | 大人:高校生以上400円 子供:中学生以下200円 ※団体割引有 |
中津城の歴史
中津城は豊臣秀吉の側近として幅広く活躍した黒田官兵衛こと黒田孝高によって築城された城です。1587年に秀吉から豊前国を与えられ、当初は馬ヶ岳城に入城しましたが、翌年の1588年に与えられた領地の中心である山国川河口に中津城の築城を開始しました。
この川を自然の濠として利用し海水も引き込まれて、三大水城の一つとしても有名です。
しかし、1600年の関ヶ原の戦いで徳川率いる東軍に属し戦功を治めた黒田長政が筑前52万石に加増され、名島城に転封となると中津城の築城は中断されてしまいました。
代わって豊前国と豊後国に入封した細川忠興は、中津城の大修築を開始しましたが2年後の1602年には小倉城を築城し、こちらを居城としました。
中津城は城主を細川興秋が務め、1621年に縄張りを扇形に拡張し中津城は完成しました。
その後、細川家が熊本藩に転封となり、入封した小笠原長次を藩主とし中津藩が成立、中津城は藩主の居城となり、1717年に奥平昌成入封し抵抗も明治維新まで奥平家の居城となりました。
1871年の廃藩置県後は中津県の県庁がおかれましたが、1877年に西郷隆盛の挙兵に呼応した中津隊によって襲撃され、御殿は焼失してしまいました。
中津城の観光ポイント
現在は1964年に旧藩主・奥平家が中心となって北東隅櫓があった場所に模擬天守が建てられています。この模擬天守の中は奥平家歴史資料館になっており、家康公から拝領した白鳥鞘の鑓や安土桃山時代に奥平信昌が着用した陣羽織、長篠の戦いで使用されたほら貝などの他、歴代藩主の甲冑や徳川家康直筆の書など多くの貴重な品を展示しています。
4月の上旬には桜の見ごろを迎える中津城ですが、中津城近くにある二の丸公園の桜と合わせてみるのがオススメです。