八王子城
八王子城の基本情報
名所 | 八王子城 |
文化財史跡 区分 | 国の史跡 日本五大山岳城 |
住所 | 〒193-0826 東京都八王子市元八王子町 ☎042-620-7265(八王子市教育委員会文化財課) |
築城 | 1587年 |
築主 | 北条氏照 |
入場料 | 無料(見学自由) |
スタンプ 設置場所 | 八王子城跡管理棟前 |
八王子城の歴史
小田原北条氏・北条早雲の孫にあたる北条氏照が築城した山城です。上杉謙信の春日山城や畠山義綱の七尾城などと並び日本五大山岳城の一つとして数えられています。
この城は当初滝山城を拠点としていた北条氏照が甲斐の武田信玄に進軍された際、滝山城の限界を感じて新たに築城したと言われています。
八王子城は侵入してきた敵に対してあらゆる場所から攻撃を仕掛けることができるような造りになっており、尾根や堀切を利用し、さらに織田信長の安土城を参考に石垣で固められた防御力も高い城でした。
しかし、豊臣秀吉の小田原征伐によって悲劇の城になってしまいました。
1590年、豊臣秀吉の小田原征伐の一環として北条氏の支城である八王子城も豊臣軍の上杉景勝・前田利家・真田昌幸らの攻撃を受けました。
この時、城主の北条氏照は家臣を引き連れて本城の小田原城に駆けつけており、八王子城にはわずかな将兵と農民や女、子供しかいませんでした。
攻め入る軍勢に八王子城はなすすべもなくたった一晩で落城してしまいました。
その時御主殿にいた北条方の武将や氏照の正室をはじめとした婦女子は御主殿の滝で自刃し、その滝に身を投げたと言われています。
滝の水は三日三晩血に染まり、先祖供養のために「あかまんま(赤飯)」を炊くのはこれに由来する風習だそうです。
ちなみに城主である氏照は5代目当主・北条氏直が小田原城を開城した後、秀吉の命令で兄の氏政と共に切腹して果てました。
八王子城の観光ポイント
八王子城では石垣や曲輪、御主殿跡などの遺構を見ることができます。また、一部の石垣や虎口などが再建され、麓にはガイダンス施設も開館しました。
ガイダンス施設では八王子城の縄張り図を手に入れることができます。この場所には北条氏照の墓所がありますので訪れた際には是非お参りしてください。
その他、私設の歴史資料館(有料)もあります。
個人の家でやっている小さな資料館ですが戦国時代当時の鎧など貴重な品が展示されています。中には氏照所有の兜もあるそうです。
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