五十間長屋は金沢城公園のシンボル
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は金沢城公園のシンボル
復元された、菱櫓・五十間長屋(ごじっけんながや)・橋爪門続櫓は、金沢城公園のシンボルとして知られています。建物は3階建てで約11mの高さの石垣の上に建てられており、約17mの高さがあります。
金沢城公園の入場は無料となり、誰でも散歩し景色を鑑賞することができますが、櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は入場料が必要です。午後4時まで入場することが可能です。
★大人(18歳以上)310円・小人(6歳~18歳未満)100円
※団体割引有(有料対象者30名以上)
五十間長屋は、武器を保管する倉庫や敵の侵入を監視するための場所が設けられており、戦いに備えた設計となっています。
倉庫と知らずに入場した方は、すっきりとした室内に驚くかもしれません。
二の丸御殿を守るこだわりの建物
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、二の丸御殿の防御の砦とされており、藩主が住んでいました。金沢城は1881年(明治14年)に火災のため、ほぼ焼失しましたが、復元工事が行われて2001年に復元が終了しています。
五十間長屋は、菱櫓と橋爪門続櫓を結んでいる多門櫓です。
建築技術が優れており、昔から日本で用いられている木造軸組工法に加え、柱同時を結ぶ際釘やボトルを使わない、はめ込み式の方法で建築されています。
釘を使用していませんが、耐震性も抜群な建物になっています。
石落としとしても使用されていた五十間長屋
五十間長屋の「石落とし」は、城の下部分にある開口部、石垣の上に設置され、下方が開いて下にいる敵を上から攻撃するためのものです。名前の通り石を落として攻撃するのですが、他にも熱湯や汚物を落とす場合もあるようです。
日本だけでなく、ヨーロッパでも石落としのような装備が取り入れられています。
金沢城公園の幻想的なライトアップ
金沢城公園では、夜間にライトアップされた景色を堪能することができます。夕焼け・宵・月見と時間帯によって変わる三つの灯を楽しめます。また、四季折々の演出が用意されており、3~5月の春はさくら、6~8月の夏は祭り、9~11月の秋は名月、12~2月の冬は新年と、それぞれ違ったテーマの演奏とライトアップ演出が楽しめます。
散策コースでは再建された石垣に注目
金沢城は1759年に火災で燃えてしまったため、一度取り壊されてから再建されています。長屋の再建を行った際、石垣も一緒に再建されました。石垣を回るコースは、内堀沿いに二の丸の石垣に沿って散策するようになっており、春には桜並木も堪能することができます。
金沢城は紅葉で有名ですが、春に来ても十分満足できます。
鶴の丸休憩館でひと休み
鶴丸広場と呼ばれている休憩スペースが、金沢城公園の鶴の丸にはあります。2001年に行われた全国都市緑化フェアの時に使用された仮設展示場がそのまま利用されていたのですが傷などの状態が酷く、新たに「鶴の丸休憩館」として休憩所が建てられています。
金沢城・五十間長屋・河北門で貸切パーティー
金沢城公園の五十間長屋・河北門を貸切ることができます。五十間長屋で行う場合は屋内で二の丸広場で行う場合は屋外で開催し、この2ヵ所分で約1000人がパーティーに参加することが可能です。
五十間長屋・河北門などどこを貸切るかは人数の規模やパーティーの用途によって場所を選ぶことができます。
パーティーの種類によっては金沢料亭の料理がふるまわれ、金沢の魅力を存分に堪能できます。
城内でパーティーができるのは、金沢城公園だけですので貴重です。