名古屋城を10倍楽しむ観光ポイント
名古屋城木造天守閣が2022年に復元予定
名古屋城は1959年に鉄骨鉄筋コンクリートの天守閣が復元されました。その後、2022年12月に木造天守閣復元竣工予定が決まり、2018年5月7日の工事開始に先立ち天守閣への入場が禁止になります。
この工事では忠実に当時の天守閣を再現するということから、今まであったエレベーターを復元の際には作らない方針と計画されています。
しかし、このことに障害者からの批判の声も出ています。
最終的にどのように折り合いがつくのかは、これからの話し合いに掛かっています。
名古屋城の金の鯱鉾には様々な歴史がある
名古屋城の金の鯱鉾(しゃちほこ)には下記のような歴史があります。1:あの鯱は海の鯱とは別で空想上の生き物で「頭は虎、容姿は魚」を表している。
2:名古屋城の屋根には2匹の鯱鉾がいますが、あの2匹は夫婦で北側がオスで南側メスです。メスの方が鱗(うろこ)の数が多く煌びやかに作られている。
3:日本で最も有名な判子(はんこ)のメーカーであるシャチハタの名前の由来は鯱鉾から来ている。
4:江戸時代に3回ほど改鋳されていて金策のため、何度も削られ最後の方はかなり質の悪いものになっていたという。
5:戦時中に保護のために天守から下ろしましたが、空襲により焼失してしまい金塊状態で発見され最終的には金の茶釜に姿を変えたりして利用された。そして今の金の鯱鉾は4代目になる。
金の鯱鉾の実物大模型に乗れる
名古屋城では天守閣の5階に実物大サイズの金鯱模型が展示しており、その実物大金鯱模型に乗ったり記念撮影もできます。インスタ映えが間違いなさそうなスポットですね。
名古屋城の石引き体験は貴重
名古屋城5階にある「石引き体験」は見ているよりも体験した方が楽しいかもしれません。石引きの綱の前にはマネキン人形のおじさんが綱を引いており、後ろの綱を自分で引くのですが並びながらどれくらい重いのか、自分に引ききれるのかとか色々と考えながら並ぶのも楽みのひとつです。
実際のところは予想以上に重く感じ、大人でも大変かもしれません。当時の石引きは大変だったんだと実感できます。
名古屋城の巨大な堀と土塁
今現在、私たちが見ている名古屋城の敷地は昔よりも狭くなった物で、昔はもっと大規模な広さでした。それを表すのが「堀と土塁」で今でも確認できます。その大きさには驚かせられます。
堀を作った土で土塁は作られます。
この規模の堀を見ると当時の力の強さがとても表れていることを感じることが出来ます。
名古屋城の前には那古野城が存在
名古屋城の二の丸には那古野城跡(なごやじょうあと)があります。実は名古屋城はこの那古野城から大きくなった物だと言われています。那古野城は永正十四年(1517年)に今川氏親により築城されましたが、天文元年(1532年)頃に織田信秀に奪われ、その後は織田信長が那古野城で誕生したのではと言う説も存在しています。
また、那古野城は一度廃城になっています。
そして、まるで原野になってしまった状態のこの場所に徳川家康は名古屋城の築城を決めてました。
そして現在は石碑のみで那古野城の遺構は何もありません。
本丸御殿障壁画が10年かけて復元
名古屋城の本丸御殿にある障壁画は狩野派の絵師により描かれ、現在その1047面が重要文化財に指定されています。この障壁画は各部屋全ての床の間や襖絵として描かれていて、大変美しく豪華に描かれていました。
戦時中はこれらの襖絵や天井板絵だけでも戦火から逃れられるよう取り外し保管されていたため、焼けてしまうことなく残すことが出来ました。
現在、その修復作業がされており、その当時使われていた材料や技法を調べ上げて、ほぼ同じようにして作業を行い修復をしています。
2018年6月8日に復元が完成する予定で、当時の輝きが戻り見る者は圧倒されることと思われ楽しみです。
駕篭乗り体験で大名気分
名古屋城4階には様々な体験コーナーがあります。その中でも「駕篭乗り体験コーナー」は小さい子供でも体験できるので家族で楽しめるコーナーの1つです。
内容は、小窓に見せた画面が動き実際にその流れる映像を見ながら籠の中に座っていると、お城へ向かって行く大名の気分が味わえます。
こちらもインスタ映え間違いなさそうですね。
乃木倉庫は戦火から障壁画を守った
名古屋城の敷地内にある乃木倉庫は、御深井丸エリアにあり、築城当初からあったのではなく旧日本陸軍によって作られた倉庫です。戦時中ここには名古屋城の障壁画が保管されていたため、焼失することなく現在まで保存することができた重要な建物の一つだと言えます。
また、西北隅櫓もここ御深井丸エリアにあります。
こちらは清須櫓とも言われていて、その由来は清須城の廃材を名古屋城を築城する際に使ったことからと言われています。
二之丸エリアは最も緑を感じれる
名古屋城の二之丸エリアには、梅林、牡丹園、芍薬園、藤棚で四季折々の草花を見ることが出来ます。二之丸東庭園や名勝二之丸庭園もこちらにあり、名古屋城の中で最も緑を感じられるエリアにとなっています。
二之丸広場はとにかく広く野外イベントなどがある際、会場として使われることが多いです。
日影が無いので日差しが強い時期に来る時は十分準備をしてきてください。