根室半島チャシ跡群
根室半島チャシ跡群の基本情報
名所 | 根室半島チャシ跡群 |
文化財史跡 区分 | 国の史跡 |
住所 | ○ノツカマフ1号・2号チャシ跡 〒087-0002 北海道根室市牧の内127番地 ○ヲンネモトチャシ跡 〒087-0166 北海道根室市温根元55番地1 ☎0153-25-3661(根室市歴史と自然の資料館) |
築城 | 16~18世紀※詳細な年代は不明 |
築主 | 不明 |
入場料 | 無料(散策自由) |
スタンプ 設置場所 | ①根室市歴史と自然の資料館 ②根室市観光インフォメーションセンター(根室駅前) ③根室市北方領土資料館 |
根室半島チャシ跡群の歴史
アイヌ語で「柵囲い」を意味しているチャシは砦としての役割を果たす他、祭祀を執り行う場でもあり、見張りをする場としても利用されていたと言われています。ノツカマフチャシはオホーツク海を一望できるノツカマップ湾の岬の上にあり、1778年にはロシアの商人・シャバーリンが来航し交易を申し出たということもあり、日本とロシアとの外交交渉が行われるようになった発祥の地としての歴史もあります。
ヲンネモトチャシ近くでは1500年ほど前の竪穴式住居跡も発見されており、古くからこの地が人々の生活を支えていたことを垣間見ることができます。
根室半島チャシ跡群の観光ポイント
チャシ跡は根室市だけでも32ヶ所発見されており、その内の24ヶ所は国の史跡に指定されている他、日本100名城の一つでもあります。ヲンネモトチャシは温根元湾の西岸に位置し、ノツカマフチャシ同様に湾に突出した岬の上にあります。
ヲンネモトチャシの特徴としては、岬になされた盛土がしっかりと残っているということです。
盛土頂上からは歯舞群島や国後島を望むことができ、この地に住んでいたアイヌの人々が交易品としてのラッコの毛皮などを入手するために漁を行う際の拠点としての役割もあったものと考えられます。
盛土の成された様子は温根元漁港から側面を見るのがオススメで、お供え餅のように見えることでも知られています。
また、ノツカマフチャシは半円形の濠がめぐらされている様子を見ることができます。
チャシから出土したものは根室市花咲港にある根室市歴史と自然資料館に展示されており、ノツカマフチャシやヲンネモトチャシがジオラマで再現されています。