大和郡山城
大和郡山城の基本情報
名所 | 大和郡山城 別名:雁陣之城 |
文化財史跡 区分 | 奈良県指定史跡 |
住所 | 〒639-1011 奈良県大和郡山市城内町 ☎0743-52-2010 |
築城 | 1162年 |
築主 | 郡山衆 |
入場料 | 見学は自由 |
大和郡山城の歴史
この地に最初に城を築いたのは郡山衆と呼ばれる地侍でした。その後1580年に織田信長からの援助を得た筒井順慶が大和国の守護となり、郡山城を改修しました。この頃、筒井城は破城され、大和国では郡山城のみが残りましたが、これは織田信長が大和国の争乱が終わったことを示すために行ったとも考えられています。
1581年に明智光秀を普請目付として近世城郭へと改修され、1585年に秀吉の弟・豊臣秀長が入城したことで大規模な城郭へと拡大され、城下町の整備も進みました。
しかし、1595年に城主であった大和大納言家が断絶、増田長盛が入城し、城下町を掘りと土塁で囲み城郭都市のようになりましたが関ヶ原の戦いの後、長盛は高野山へ追放され、郡山城の建物は伏見城へと移築されました。
江戸時代には水野氏、松平氏、本多氏と城主を代え、江戸時代中期以降は柳澤氏の居城となりました。
大和郡山城の観光ポイント
現在の大和郡山城は建物こそ残っていませんが、県の史跡として指定されている天守郭など城郭の中心部であった部分では石垣の状態なども良く、内堀も残っています。また、修復された天守台には展望施設が設置され若草山や平城京大極殿などを望むことができます。
郡山城は日本さくら名所100選にも選ばれているように桜の名所として市民にも大変愛されている場所です。
1880年、城郭の建物が全て失われた本丸跡地に旧藩士たちが柳澤吉保を祀る柳澤神社を建立し、神社の周りに旧藩邸の桜を移植、さらに数百という数の桜を植樹しました。
1911年には当時の町長の呼びかけにより、新たに桜の木が3000本町民の寄付金により植えられ、より一層の賑わいを見せるようになりました。
桜の頃になると毎年、大和郡山お城まつりが開催され、時代行列や金魚の品評会が行われます。
また、祭り期間中は毎日18~21時に夜桜ぼんぼりが点灯され、天守台のライトアップが行われています。